突如として発表されたBeatsXの後継機『Beats flex』
iPhone純正のネックバンド型ワイヤレスイヤホンということで人気を集めていたBeatsX。
2017年に発売されたBeatsXは2020年現在では
- バッテリー性能が低い
- 価格は高い
というちょっとイマイチな存在になりつつありました。
Beats flexではこの弱点を大きく改善し、BeatsXの使い勝手はそのまま他社と同等の価格・性能にパワーアップしています。
Appleは他社より高いのが常ではありますが、Beats flexに関しては他社と同等の価格なのがポイントですね^^
今回はそんなiPhoneに最適化されたネックバンド型ワイヤレスイヤホン『Beats flex』をBeatsXとの違いも含め丁寧にレビューします。
Beats flexの外観・付属品レビュー

高さ 1.6cm 重さ 18.6g チップ Apple W1チップ 連続再生時間 12時間 充電端子 USB-C コーデック 非公開
Apple製品はスペックが公表されない場合が多いのであくまで予想ですが、コーデックはSBC,AACに対応していると思われます。
Beats flexの付属品レビュー

同梱物
- イヤホン本体
- イヤーピース全4種
- USB-C→Cケーブル
- スタートガイド等
付属品はライバル製品と同等。USB-C→Cケーブルが付属しているので、対応したACアダプタは別途購入する必要があります。
Beats flexのデザインを画像多めでレビュー

首にかける部分は形状記憶しており、首にかけているときにズレてこないのはGood!

左側には
- マイク
- 音量調節ボタン
- 再生/一時停止ボタン
の3つが装備されています。

右側には電源ボタンがあり、
- 電源ON:白
- 充電中:赤
- ペアリングモード:白点滅
に光ります。

充電端子はUSB-Cに。iPad Pro / iPad Airで採用されている高性能な端子ですが、iPhone12には採用されませんでした。
iPhone勢からすればライトニングでも良かったかもしれませんが、Android勢やPC勢にとってはUSB-Cで統一できるのはメリットの1つです。

ケーブルは平らできしめんのようになっています。普通の丸いケーブルよりは絡まりにくいのがポイント。

イヤホン部にはBeatsのロゴが刻まれています。
Beats flexの音質・装着感をレビュー
イヤホンにとって肝心の装着感と音質。実際に使ってみた感想をレビューします。
BeatsXと装着感は変わらず、耳にフィット

イヤーピースが全4種付属しているので、自分に合ったモノを選ぶことができます。
比較的小さなイヤーピースも付属しているので、耳が小さな方でも大丈夫ですね^^
Beats flexを付けていて外れそうになることは僕の耳ではないです。
Beatsらしい低音とAppleらしいバランスの良さを両立

Beatsというと低音が売りのオーディオ機器メーカーですが、Appleのチップが入ってるからなのかそこまで低音は強くありません。
万人受けしそうなバランスの良い音にチューニングされています。
Beats flexのマイク音質を比較レビュー
Beats flex
BeatsX
BeatsXとBeats flexで比較するとほぼ変化はありません。
マイク位置が遠くなったことを考えると、Beats flexの方が集音性能が高いと思われます。
他のブランドと比較するとBeats flexは頭一つ飛びぬけています。
Beats flexの優れている点
Beats flexを使っていて、「ココいいな!」と思ったところを細かくレビューしていきます。
iPhoneなら電源を付けるだけで楽々ペアリング

AppleのAirPods同様AppleのW1チップを積んでいるので、iPhoneとの相性が非常に良いです。

Beats flexをペアリングモードにするだけで、上の画像のように自動でBeats flexを検出してくれます。
設定画面を開いでペアリングするという動作がない分、スマートにペアリングできます。
また同じiCloudアカウントでログインしている端末での切り替え簡単なのも、Apple製品の良さですよね。

Beats flexをiOS13でペアリングしようとすると、上の画像のポップアップが表示されます。
普段の使用には問題ありませんが、オーディオ共有などの機能は制限されます。
iOS14にアップデートして使用するのが良いでしょう。
AirPodsを使う友達ととオーディオ共有できる

iOS13から実装されている機能ですが、1つの端末で2つのイヤホンに音声を出力することができます。(対応製品に限る)
コントロールセンターから音声出力機器の選択画面に行くと、上の画像のようにオーディオ共有…という項目があるのでそこから接続しましょう。
友達、恋人とイヤホンを片方ずつ共有するという文化はなくなりそうですね…。

BeatsXもオーディオ共有の対象だったので、実際に2つのイヤホンから音楽を出力してみました。
音量もイヤホンごとに設定できるので、使うか使わないかは別として便利な機能だと思います。
Androidデバイスにも公式対応

BeatsXは公式ではAndroid対応とは書いてありませんでしたが、Beats flexではBeats公式サイトに『Android対応』と書かれています。
Androidの人でも安心してBeats flexを使うことができますね^^
最長12時間の連続再生

BeatsXでは最長8時間だった連続再生時間がBeats flexでは最長12時間にアップグレードされています。
8時間だと長時間使用すると一日もたないということがありましたが、12時間あれば一日は持つのではないでしょうか。
充電端子がLightningからUSB-Cに変わったのもポイントですね^^
自動再生/一時停止機能を備えたマグネット式イヤーパッド

イヤホン部には磁石が埋め込まれており、ネックレス状にすることができます。
また左右の磁石をくっつけると、自動で音声を一時停止させ、話すと再生する機能もついています。
音楽流しっぱなしだと充電の減りも早いですし、音漏れする可能性もあるのでこれは嬉しい機能ですね^^
昔ながらのボタン操作を継承
ホームボタン | 再生/一時停止 |
ホームボタン×2 | 次の曲へ |
ホームボタン×3 | 前の曲へ |
ホームボタン×2+押し続ける | 早送り |
ホームボタン×3+押し続ける | 巻き戻し |
音量ボタン | 音量+ / – |
earPods譲りのAppleがずっと使っている方法で操作することができます。
今までApple純正のイヤホンを使ってきた人にとっては使い慣れているので、Beats flexを選ぶ価値は十分あります。
Beats flexのBeatsXと比較してイマイチなポイント
Beats flex自体の欠点は見たたりませんでしたが、BeatsXと比較してコストカットされた部分を紹介します。
1万円を超えるBeatsXと5千円台のBeats flexを比較しているので、そこを念頭においてご覧ください。
リモコン位置が根元に変更

BeatsXではearPodsと同様の位置にリモコンがついていたのに対し、Beats flexでは首の根元の部分に移動しています。
個人的にBeatsXのリモコンの位置は扱いやすかったので残念…。
ですが、Sony,yamaha,audio-technicaといったライバル商品も同様の位置にあるので欠点ではないです。
BeatsXの時の専用付属ケースは廃止に

BeatsX登場時に物議を醸した専用ケースですが、Beats flexには付属しません。
僕は使っていないかったので問題ないですが、使っていた人にとっては残念なコストカット。
価格が大幅に下がっていることを考えれば、順当な判断ですね。
ウィングチップは付属せず

BeatsXとBeats flexに付属しているイヤーピースの画像です。
梱包もコストカットされていますが、運動するときに着けたいウィングチップもBeats flexではカットされています。
ただ省かれたのは残念ですが、同価格帯の有名ブランド製ワイヤレスイヤホンにはついてなかったので仕方ないのかなと思います。
他ブランドのワイヤレスイヤホンも購入し、レビューしているので気になる方はチェックしてみてください。
BeatsXとBeats flexを徹底比較!
BeatsXとBeats flex、一見進化していない商品ですが、しっかりと今の市場に合わせてカスタイマイズされてきていました。
- 見た目・性能は大幅変更なしで小改良
- 再生時間が4時間増加!
- 価格が半額程度に!
- リモコン位置は付け根に変更
- 充電端子がLightning→USB-Cに
- 付属イヤーピース数は減少
- 専用ケースは廃止
コストカットできるところはコストカットし、ユーザーが求めているものは改良したといった感じに。
性能や使い勝手はBeatsXと大差ないので、BeatsXからの買い替えにも十分だと思います。
Beats flexレビューまとめ
今回はBeatsXの後継モデルとして発売された『Beats flex』のレビューをしました。
2017年に約1万円で発売されたBeatsXの後継モデルと発売され、長時間再生&低価格を実現したBeats flex。
今までBeatsXを使っていた人で買い替えたい人、特にこだわりがないがiPhoneを使っている人は買って損はしないと思います。
5千円台で試せるワイヤレスイヤホンなので、気になる方は一度チェックしてみてください。